Hair Salon masuda blog: シャンプー

2013年6月20日木曜日

シャンプー

 今回は、お客様からもっとも質問が多いシャンプーについて
掘り下げたいと思います。

 みなさんは、シャンプーを選ぶときはどのように選んでますか?
コーマシャルやボトルのかっこよさ、匂いなどで選んでいるかたが多いと思います。

2001年以前は表示指定成分という名目でシャンプーのボトルの裏に記載するきまりが
ありましたが小泉首相のときに欧米と同じ全成分表示に変わってしまったのは
御存知のかたは多いと思います。
表示指定成分というのは、1980年旧厚生省が102種類の化粧品成分についてアレルギーの危険性を認め『表示指定成分』としました。
当時は化粧品の成分を表記する義務はなかったのですが、『表示指定成分』については
必ずパッケージや容器に明記して、買う人に知らせるように義務づけられたのです。

以前はこの表示に何も記載がない場合は表示指定成分は、ゼロということになり買うときの目安にしやすかったんです。
しかし現在、全成分表示となってしまったおかげで消費者は成分についても知っておく
必要がでてきたんです。
仮にアレルギー反応やトラブルが小事た場合自己責任になってしまうんです(×_×;)

なので成分は何を使っているのか、気になりませんか?
では、中身について解説していきたいと思いますねd(-_^)

まずひとくちにシャンプーといっても種類があるんです

1、石けん系(アルカリ性、洗浄力が強い、髪がパサつく)
2、石油系(アルビルベンゼンスルホン酸、洗浄力、脱脂力が強い、髪がパサつく)
3、合成高級アルコール系(価格が安く加工がしやすい、泡立ちがいい、生分解しない)
4、天然高級アルコール系(油脂、やし油などからつくられている)
5、合成アミノ酸系(合成のアミノ酸、天然よりはおとる)
6、天然アミノ酸系(アミノ酸で髪や頭皮にやさしい、材料が高価2~3倍してしまう)

おおきく6種類もあるんです。
なかでも一般のスーパーやドラッグストアに売っているものは90%以上3、4の
高級アルコール系なんです。
この高級ってなんか高いもの使っているんだなと自分も勉強しているとき思いましたが
これが間違いで高い高級って意味ではなかったんですよ(◎o◎;)
よく考えれば1000円以下で売られているのに・・・ん?って思ったんです。


分子の中に炭素を6個以上持ち、かつヒドロキシル基(-OH)をひとつ持っている(一価)アルコールのことを高級アルコールと呼びます。
昔から化粧品作りに利用され、特にクリームや乳液には欠かせない原料ですね。
天然油脂を原料とする脂肪アルコールと、石油化合物を原料として合成された、
合成アルコールの2種類に大きく分けられます。

炭素が5個以下になると低級アルコールといってエタノールやグリセリンなどは
この種類に入ります。

何故この話をしたかというと炭素数の多い高級アルコールが親油性で、炭素数の少ない低級アルコールが親水性なのです。

ちょっと待ってと思ったかた、するどいですd(^0^)
親油性が高いってことは水になじまないじゃないかと、そこに水と仲良くさせる物質の
ヒドロキシル基の登場です構造は「OH」。
これは水の「H2O」とよく似ています物質は、分子構造が似ているもの同士はなじみやすいという性質があります。
つまりヒドロキシル基を持っている物質は全体的には油性でも、OHの部分にだけは、ほんの少し、親水性があるんですね。
そのため、高級アルコールも本格的な乳化はできませんが、乳化剤のサポートくらいはできるというわけです。

成分の名前としてはラウリル硫酸やラウレス硫酸などが種類になります。

ボトルの裏の記載も配合の多い順番に記載しなさいとルールが決められています、
シャンプーの場合最初は99%水です、次に界面活性剤(洗浄成分)が何か?
上で説明した高級アルコール系の場合ラウリル硫酸、ラウレス硫酸などです、
次に添加剤(防腐剤や殺菌剤)機能性(色素や香料)だいたいこの順番で記載されています。

私がなるべく避けてほしいと思う成分が、いくつかありますので紹介したいと
思いますね(^_-)☆

・安息香酸(殺菌、防腐剤)
・トリエタノールアミン(乳化剤)
・エデト酸塩(保存剤)
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩(乳化剤、界面活性剤)
・オキシベンゾン(殺菌剤)
・サリチル酸(保存剤、防腐剤)
・ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)

今回は何か化学の授業みたいになってしまいましたね(;^_^)

余談ですが私達理美容師の国家試験に物理、化学あるって知ってました?
ここまでの勉強は、試験には出ませんが・・・

少しでもお役に立てれば幸いです。

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